ほどほどなるままに

あいだ

文=daily|2018年03月06日

近代科学・近代哲学の祖であるデカルト以降、これまで生命を機械論的に分解して理解しようとする流れが続いている。これに異議を唱えたのが、宮沢賢治であり、西田幾多郎であり、今西錦司だった。私が青年期に最も影響を受けた3人である。世界は分けないことには分からないけれど、分けてもわからないことがあり、そこにこそ生命の根幹があるんだと。「あいだ」が大事なんだと。震災以降、導かれるように出会った伊東豊雄、養老孟司、福岡伸一、藤原辰史も、結局は同じことを言っている。デカルト的思考にどっぷり浸かっている人たちにとって、彼らはみな異端である。この分野を隔てた学術的な世界をつなぎ合わせ、社会に翻訳し、人々の認識の土台を上書きすることが自分の役割、というか自分の生き方だと思い定めている。私はここに命を懸けている。たとえひとりになってもやる覚悟だ。死んだ後に評価されるような仕事をやりたい。

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