ほどほどなるままに

ほやボーイに完敗

文=daily|2018年03月02日

昨日は東京駅前の丸ビル一階の広場で宮城県の物産展があり、東松島食べる通信編集長の太田さんとトークイベントに登壇してきた。311に合わせた企画と思うが、行き交う都市住民たちはマルシェに群がり、私たちが登壇した舞台に背を向けていたので、スイッチが入ってしまった。「みなさん、この一週間で食べたものの中で何かひとつでも生産者の顔が思い浮かんだものはありますか」とマイク越しに大きな声で問うも、振り返る人はおらず。仕方がないので司会のキレイな女性に同じ問いをぶつけ、あたってしまった。「ないです」との返答。日頃、ぼくらの代わりに食べ物をつくっている人たちの努力や苦労も知らず、これがうまい、あれがまずいと言って、平気な顔で食べものを残す私たち。しかも、その食べものをつくっている人たちが食べられない状況になっていることについてもまるで他人事。こうした生産者の窮状を看過していて最後に困るのは、私たち消費者であるにも関わらず。東日本大震災から7年になろうとしている今、何事もなかったかのように振る舞う都市住民を舞台上から見ていて、無性に腹立たしくなった。ちなみに、私たちが登壇する前のセッションは宮城が誇るゆるキャラが登壇していて満席となり、スマホでみんなパシャパシャしていた。そして次に私たちが登壇すると会場は閑散となったのである。売れないお笑い芸人が地方巡業している気持ちがよくわかった。それにしても、ゆるキャラの「ほやボーイ」は、なかなかに愛らしかった。

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